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2020/01/10 15:26


 (株)教栄社の会報誌、かけはしが"100"を突破しました。

 8年有余、子どもの教育の事、健康の事、今、話題になっていること等々、思いつくこと、大事にしたいこと、後世の子どもたちに伝えたいこと等を綴ってきました。

 今回の内容は「語学への関心を」としました。編集者の中塚全紀にとって、語学、特に英語に対する関心は一生のものです。

 令和の時代を迎え、国際交流がますます盛んになってきています。

 英語を使う機会も増え、社会人になったときに海外出張等の機会も出来てくると予想され、その準備を怠りなくする考え方が、英語習得の関心と習得の流れを創りだしています。

 日本経済新聞社が主要大学の学長(理事長)を対象に実施したアンケート調査によると、その回答者の半数近くが、10年後に学内からの海外留学生数が3割以上増えると予想していることが分かってきました。

 また、海外からの留学生も3分の1の方が、3割以上の増加を見込んでいます。

 今後の産業界からの人材確保のニーズに応えるため、世界に開かれた教育・文化の学習が激化してきています。

 私の場合は約46年前にフィリピンに「海外協力隊」の一員として3年間赴任しましたが、「英語」を学びたいという欲求よりも、異文化を自分の目で見て確かめたいとの動機の方が強かったように思います。

 あるとき、語学研修で、英語を教えてもらっているカナダ人のインストラクターより、「Mr.中塚はどうして海外で働きたいのか?」と聞かれ、「英語をマスターしたいため。」と答えたところ、彼女は「英語をマスターしても生活の糧にはなりませんよ。」と言われたことが印象的でした。

 つまり、欧米人にとって語学は日常のコミュニケーションのツールであるため、特に勉強して学ぶとの考えが無かったのでしょう。

 現在は国際化の時代になり、私たちの周りにも外国人をよく見かけます。このような時代に十分対応するためには、グローバルな人材育成が不可欠であり、人間相互のコミュニケーションをとる手段として日本人の場合は英語を学ぶことは大切な事です。

 グローバルな人材とは、厚生労働省によれば、「未知の世界、時に非常に厳しい環境に、『面白そうだ』『やってみたい』という気持ちで、積極的に飛び込んでいく前向きな気持ち、姿勢、行動力を持っていること。そして、社会人となり、入社後に一皮、二皮剥けるため、『最後までやり抜く』『タフネスさ』があること。しっかりと自分の頭で考え、課題を解決しようとすること。」と定義されています。

 つまり、語学を学ぶことは、自分の生活空間を拡大し、より成長した自分を創る事に繋がっていくのではないでしょうか。

 また、英語の持っている考え方、文化も学ぶことができるのです。

 たとえば、英語には助詞がありません。したがって、自分の表現した単語から、類推して相手の意図を理解する事が求められてきます。

 日本語には助詞によって、表現する言い回しが多様化するため、単語全体を良く吟味する必要があります。

 このように、語学はその民族が持っている文化を如実に顕しているものなのです。

 したがって、語学に関心を持つことは、文化を学ぶことにもなり、多様な民族の発想を習得する方法でもあると思います。

 日本の大学生は、4年間で平均100冊の本を読了するのに対して、米国の大学生は、4年間で平均400冊を読了するという記事がありました。

 未知の世界に飛び込んでいく勇気、途中で投げ出すことなく忍耐強く物事をやり遂げる能力は、語学を学ぶことにも通じ、国際交流が同時進行で進展する中で、最も大事なことと言えます。