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2020/01/10 15:41
”サブタイトル:日常生活を変えて、肺気量600ccから3,000ccの馬力ある生き方しませんか!”
ブレーズ・パスカルは、フランスの哲学者であり、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者でありますが、代表的な言葉に「人間は考える葦である。」と断定しています。
「葦」は最も弱い存在だけれども、他のどのような生物も所持
していない「考える」事の出来る特質と述べています。
思考は大脳で司っていますが、体内で生成された、
糖と酸素とたんぱく質によって創成されています。
具体的には、肝臓で生産された糖と大気中からの酸素
とタンパク質が原材料であります。
しかしながら、現代人は酸素不足になっていて前向きな
考え方、他者を思いやる余裕をなくしています。
今回は酸素不足になった原因とその解決策を考えてみたい。
人類は産業革命以降、石油エネルギーを使い、人力より、
科学エネルギーに頼り、労働の軽減と省力化を図ってきました。
その結果、現在は地球温暖化という困難な問題に遭遇して
いますが、その解決策に苦慮しています。
さらに、人類は別の大きな問題に遭遇しています。
それは、食糧の問題と、人間の酸素不足になっている現状です。
食糧問題、つまり加工食品についてはこれまで何回か
取り上げましたので、今回は説明しません。
もう一方の問題として取り上げたいことは、
私たち現代人の呼吸は浅い事を指摘したい。
なぜ浅くなったのかというと、産業革命以降の石油エネルギー
を使ったことを取り上げたい。
産業革命以前は人力、牛馬等の家畜がすべてでありましたが、
人類はそれ以降、石油エネルギ-を使い始めました。
省力化が進み、人類はつらい労働から解放されましたが、
その反動で、自然に接触する機会を大幅に縮小し、
体を大きく動かさなくなりました。
つまり、車を使い遠くに行くようになり、室内ではエアコン
等を使い、温度の快適化にも工夫が見られ、
便利快適な環境を創り出しました。
仕事でもデスクワークが増え、体を大きく
動かさないようになりました。
その結果、私たちは呼吸が浅くなり、腹式呼吸よりも
肺呼吸(肺尖上部呼吸)になってしまい、空気中から取り込んだ
吸気は肺の上部にだけしか行きわたらず、静脈の二酸化炭素を
肺に排出する運動が主になり、酸素を十分に取り込む余裕がなくなってきています。
その結果、私たちは酸素を潤沢に取り込むことができなくなっています。
酸素不足になると、
①体内の細胞に十分な酸素が送り込めないので、細胞が元気がなくなります。
②肝臓で私たち動物は糖を体内製造していますが、その潤沢な糖が生産されない。
③私たちの体に共生しているエネルギー生産工場の
ミトコンドリアにも十分な酸素が供給されないので、
潤沢なエネルギーが生産されないため、低体温体質になりやすく、
日常生活も疲れやすい。
④脳は私たちの体重の約2%ですが、酸素の20%を消費し、
たくさんの酸素と体内生成の糖を使います。
どうして、こんなにたくさんの酸素と糖を使うのかというと、
私たち人間は脳で、脳内ホルモンを製造しているからです。
脳内ホルモンはドーパミン、セロトニン、βエンドロフィン、
アドレナリン、ノンアドレナリン、アセチルコイン等々たくさんの
種類がありますが、脳細胞を活性化して各種生命活動を活発化
する資質を持っています。
この脳内ホルモンを製造するところも脳内にありますが、
酸素は必要条件、糖とタンパク質は十分条件です。
したがって、この酸素が十分供給されないと、「考える葦」
にあたる脳の働きが鈍化して十分働きません。 そうすると、
自律神経も弱まり、人間の前向きな感性も働きも弱くなり、
内向きになってきます。 逆に潤沢に酸素が供給されると
自律神経は活性化され、生命活動が活発化されます。
「考える葦」である大脳も前進の息吹にあふれ、生きる歓喜
に満ちてきます。
この生命の歓喜のリズムが、エネルギー生成工場のミトコンドリアを
元気にするため、ますます旺盛な生命力にあふれます。
この酸素を潤沢に供給する手段は腹式呼吸であり、横隔膜を上下して、
生命の急所の丹田を刺激することが、健康長寿の原動力であります。
特に妊娠した母親は生まれてくる胎児のためにも通常の5倍ぐらい
の酸素を取り込むことが大事です。
(腹式呼吸で肺底まで空気を入れる)
そうすることによって、胎児の脳内は酸素にあふれ、
脳内ホルモンが潤沢に製造されるため、頭、体、心の健常な赤ちゃんとなって生まれてきます。
近年、子どもの精神障害、老人の認知などの病気についても、
腹式呼吸して、潤沢な酸素を摂取することによって、
7割ぐらいは改善できると明言します。
聖医と言われている、ヒポクラテスは紀元前460年頃のギリシア
に生まれた医師ですが、有名な格言「人間は誰でも体の中に100人
の名医を持っている」と明言していますが、この100人の名医は潤沢な酸素供給の裏付けで、十分な働きをすることとなるのです。