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2020/01/29 11:27
よい人生を全うするために、健康は欠かせない条件であります。
そしてもう一つ大事な点は良い生活習慣を定着させることです。
私どもの全家研初代総裁の平澤興先生は「勉強は良い習慣づくり」といわれました。
その人の生活の習慣を前向きな、「くせ」をつけることは大事な点であろうと思います。
今回は良い習慣としての勉強を取り上げたいと思います。
人は自分の意志によって他から強要されることなく自由に生きていると思っていますが、実はそうではなく個々人の持っている行動習慣に縛られて生きているのではないでしょうか。
医学博士として長年大脳の研究をされた先生はその人の行動習慣が、いかにその人の人生までも決定づけてしまうことを訓示されています。
先生は「その人全体からにじみ出る味わいでその人物がわかる。」とされていますが、この「にじみ出る味わい」も習慣が基となっています。
さらに「今が楽しい。今がありがたい。今が喜びである。それが習慣となり天性となるような生き方こそ最高です。」と指導されています。
つまり、今が楽しいと感じる事は感性の問題といえますが、どのような喜びを感じるかは実はその人の習慣が基となっていると言っていいでしょう。
また、先生は「成長するためには、苦難が喜びであると思うようになることである。」とされています。
つまり、学ぶことは、けっして楽なことではないが、学ぶことが習慣になっていると、その人にとって苦痛でなく、喜びに繋がってくるのです。
「本当に偉大だなと思う人にはみな平凡さがある。平凡を鍛えあげて偉大にしている。」といわれていますが、この事も他から学んでいる良い習慣が前提になっているのではないでしょうか。
先生は「このように思えるかどうかは良い習慣を身につけているかどうかです。人生に望ましいのは失敗や困難がないということではなく、決してそれに敗けないということである。」と言われています。この考え方も学び続けた方だけが体得できることであり、偉大な考え方といえます。
さらに先生は言われています。
「本当の大物はよい意味で足らぬところがある。それがまた魅力であり風格である。人物が出来れば出来る程、大賢は愚に似たりである。」とされました。
つまり、学び続ける人物には愚に似たところがあるが、実はその姿勢が漸進的(段階的)な生き方をしている証拠なのであります。
つまり「勉強は良い習慣づくり」の進行形が大賢の風格を持つといえましょう。
結論:
その人の人生を形成する根っこは習慣である。との卓見は勉強になります。
先生は「常に学んでいる人はなにか完成されていないところがあるものです。」とも言われています。
つまり、学び続けているが故に、その活動、対応が日々変化するため、見た目には未完成のように写ってくるのです。
この様態が「未完成」といわれるゆえんなのではないでしょうか。
ともあれ、充実した人生の条件は一生涯、命のつきるまで前向きに学び続けることではないでしょうか。
その前進的な生き方は「勉強は良い習慣づくり」により可能となっていくのです。